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当院が一番大切にしていること、それはペットと飼い主様が長く健康に暮らせることです。

診療では、病気になる前に治す（対策する）、病気の上流にある原因を探りそれを治す（対策する）ことも考えております。そのために、西洋医学の他に漢方や鍼灸などの中医学、分子栄養学と食事療法も積極的に取り入れております。

なるべく動物に負担をかけずに、本来備わっている自然治癒力を最大限に活かして回復を目指します。負担をかけるという意味では、食べものに含まれる農薬や添加物、環境中に浮遊している化学物質やマイクロプラスチックも近年では無視できない量になっており、動物の身体に多大な負担をかけます。

衣料用や食器用の合成洗剤や柔軟剤には、いろいろな化学物質が含まれており、これらは複雑な化学構造をもつものが多く自然界では分解されにくくいつまでも環境中に漂います。香料も、天然であれ人工であれ化学物質です。

さらに洗剤や柔軟剤には、いつまでも香るようにマイクロプラスチックでできたカプセルの中に香料を入れています。これは「マイクロカプセル」と言いますが、そのマイクロカプセルは環境のあらゆるところに付着し、カプセルが弾ければ香料が飛び出し、マイクロカプセルはマイクロプラスチックとなり環境を汚します。

これらをお使いの方と飼っておられる犬猫は、自身が洗濯されている訳ではないにもかかわらず全身に洗剤成分が付着しています。洗剤成分は皮膚や呼吸器を介して体内にも入り込み、体内にも蓄積します。蓄積した化学物質による健康被害は、近年続々と報告されています。

当院では院内の清掃やタオルなどの洗濯には合成洗剤や柔軟剤を使用しておりませんのでご安心ください。もちろん、香料も入っていないものを使用しております。

合成洗剤や香料の使用をやめると、他人が日常使っている洗剤などの化学物質のニオイに敏感になります。すると、皆がどれだけ化学物質に汚染されているかが良く分かるようになります。そして、思い切ってハッキリ申し上げますと、合成洗剤や柔軟剤のニオイはすごく苦手になります。

まずは大切なペットにために、そして飼い主様ご自身のためにも、普段の洗剤を見直していただければと思います。洗濯用・食器用・家庭用洗剤は多少食べても舐めても吸い込んでも害のないものにされるのがベストです。一番入手しやすく安全で環境にも無害なのは「せっけん」です。

当院に診察に来られる際には、あちこちにニオイが付着してしまう香料の入った合成洗剤・柔軟剤の使用をお控えいただけますようご協力をお願いします。

※当院のブログにも犬猫の香害・化学物質過敏症についての記事がございます。