分子栄養学療法 ~オーソモレキュラー栄養療法~
栄養素を上手に使うことが出来れば、薬と同等もしくはそれ以上の効果が得られます。しかも、副作用は圧倒的に栄養素の方が少なく済みます。
栄養学は近年著しく進歩して、これまで定説であった観念がかなり覆っています。
例えば、ヒト医学で一昔前まで身体にとって悪者扱いされていたコレステロールは、実は身体の組織~細胞を作る上でとても大切な材料であり、不足すると様々な障害がおこることが明らかとなりました。
従って、現在では、1日に食べる卵の個数制限は無くなりました(卵はコレステロールが豊富に含まれています)。(出典:日本卵業協会ホームページ)
そして近年、ヒト医学で注目されているのが分子栄養学による治療、オーソモレキュラー栄養療法です。
これは、体内で起こっていることを分子レベルで考え、病気などのトラブルに栄養(主にタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)の不足が起因していないか?をチェックして、不足している場合にはその栄養を補うという栄養療法です。
また、免疫力を増強するために栄養を大量に投与し、病気をコントロールするという応用治療もあります。
実は、栄養というのは病気になった身体には特に大切です。ある慢性病に対して最初は良く効いていた西洋薬が、長期投与を続けることで効果が薄れていくということがときに起こります。
この原因のひとつに、栄養障害があります。栄養不足が関係して、薬の吸収や体内での反応がうまく出来なくなるのです。
この場合、栄養療法はとても有効です。


当院は、臨床分子栄養医学研究会の会員です。